石岡瑛子さん追悼
デザイナーの「
石岡瑛子」さんが亡くなった
もうご存知の方はいると思いますが
かなりショックです。
わたしが彼女の作品を初めて見たのは
映画「
ドラキュラ」でした
主演キアヌ・リーブス、ゲーリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、
アンソニー・ホプキンスさんが出演する映画の「衣装デザイナー」を彼女が担当
その恐るべき美しい衣装の数々に感動!
グロテスクと美しさの狭間にある きわどいデザインは
本当に美しい!
僕は中学の頃「
自由に描いていい」と言われた美術の授業の中で
人間の中身と皮膚が「表と裏を裏返したような」作品を描いた
その「中身が裏表の人間」が色んな事をしている絵は
僕が「心から美しい」と思えるものであったけど
それを見た美術の先生は 親子参観の日 私の母に
「この子は一度精神科の先生に見てもらった方が良い 何かがおかしい」
と説得していたのを覚えている。
どうやらその先生の目には 僕が描いた絵はとてもグロテスクで
まともま精神状態の子供が描く絵ではなく
心が病んでしまっている との事だった。
「精神科に通われる事を 是非一度検討してみてください!」
との事だった。
それからしばらくして見た映画「
ドラキュラ」
その映画中で「まだ人間だったころのドラキュラ伯爵」が着ていた鎧がまさにそれ!
本当に「
美しい!」
「僕は何も間違ってなんかなかった!」
と 一人で勝手に思った。
説明するまでもなく 彼女の作品には
繊細で美しい物や、一般的にちょっと怖い?(ていう表現でいいのか分からないけど)ものまであり
登場人物の中にある「優しさと、残酷さ」つまり「陰と陽」の表現が
衣装という作品の中で恐ろしいほど美しく表現されています。
そんな彼女の手がける作品の数々は 僕にとって 一つの「道しるべ」でもありました
心よりご冥福をお祈りします
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